令和6年度神道行法禊錬成研修会

・日時　令和6年6月13日
・場所　宗像大社　中津宮

これまでは海や川に入ることを「禊」と考えていましたが、それよりも「自分自身の心や体の浄化」を禊と呼ぶのではないかと今回の研修で感じました。
研修場所は宗像大社、中津宮がご鎮座されている大島でした。大きく立派な木々に囲まれ高台に佇むお社は、大島の人々を海から悪いものが来ないように見張っているように感じました。その中津宮のご神域を通り抜ける風や海の匂いが入り交じる場所で深呼吸し心を鎮めると、全身に澄み切った気がまわる感覚を覚えました。
科学の進歩が凄まじく慌ただしい現代で、禊の役割は古来より続く神社参拝の為のお清めの儀礼という本筋を捉えながら自分自身を見つめ直すもの、また普段の生活から少し離れるリフレッシュ的な役割を担う大切なものではないかと思います。大神様にお仕えする神職として、一般の方々にも禊をお伝えできればと思います。
（第１部会　太宰府天満宮　権禰宜　別所）