能登半島地震における復興支援活動のご報告

令和6年の能登半島地震に際し、令和7年6月16日~18日の間、福岡県神道青年会として被災地における神社の復旧・復興支援を目的に現地へ赴きました。今回の支援先は、輪島市三井町漆原に鎮座する稲荷神社、および輪島市里町の南志見住吉神社の2社でございます。
現地までの道中では、道路の一部に新たな舗装や整備が進められている一方で、依然として路面の隆起や段差、未整備の箇所が多く見受けられ、悪路が続いておりました。車窓からは、倒壊した家屋や崩れた山肌、民家を飲み込んだ土砂、さらには海岸線の隆起によって地形が変化し、テトラポットと浜辺の間に新たな道路が建設されている様子など、震災の爪痕が随所に確認されました。



【稲荷神社における活動】
稲荷神社では、震災以降まったく手が入れられておらず、鳥居は倒壊し、社殿も著しく傾いた危険な状態にありました。私たちはまず境内の除草を行い、倒壊した木製鳥居の撤去や、倒れていた狛犬の再設置を実施いたしました。中でも最大の任務は、倒壊寸前の本殿から御神体を安全な場所へとご遷座申し上げることでありましたが、宮司様や現地の石川県神道青年会および北陸神道青年協議会の会員の方々と連携のうえ、慎重に作業を進め、無事に完了することができました。




【南志見住吉神社における活動】
南志見住吉神社では、拝殿がすでに倒壊し更地となっており、階段上に残る本殿も複数の柱が礎石から外れ、不安定な状況にありました。私たちは、拝殿跡地に残された瓦礫の撤去、地面の整地作業、および本殿周囲に落下していた瓦の回収を行いました。社殿の再建には時間を要することが予想されますが、仮設テントを設営することで、今後、簡易的ながらも祭事が執り行える環境を整えることができました。




今回の活動に際し、私たちを温かく受け入れてくださった宮司様方、そして現地で共に汗を流した石川県神道青年会および北陸神道青年協議会の皆様に、心より感謝申し上げます。被災地域の皆様におかれましては、今後も困難な状況が続くことと存じますが、私たちは引き続き応援し、できる限りの支援を続けてまいりたいと考えております。



被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
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