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教養研修会「近現代における国体護持運動」

去る平成26年7月18日、教養研修会「近現代における国体護持運動」が、福岡県神社庁に於いて開かれた。講師に明治神宮至誠館名誉師範である、稲葉稔先生をお迎えし、鹿島神流を修め、葦津珍彦氏に師事し、神社新報の編集長を務めたという経歴を持つ、稲葉先生こそが語りうる、国体護持運動についての講話を頂いた。

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先生は、武道と神道の二つの思想的柱を持たれているが、武の立場からは、主に国防・安全保障問題を、昨今の世界情勢を踏まえつつ話された。 また、戦後の憲法・国防問題の象徴的な事件である、三島事件を採り上げ、この国史に残る大事件は、三島由紀夫の危機意識の現れであったと捉え、現代の我々も危機意識を持たねばならない時であると、警鐘を鳴らされた。神道に深く関係する問題として、剣璽御動座復活運動、元号法制化運動、靖国神社問題等の、神社界が長年取り組んで来た運動について話された。

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新しい御代を迎えるにあたり、大嘗祭が行われるか否かという、国体の根本問題すら模糊としていた時代から、国体護持のための活動を行って来た、神社界について語る先生の言葉には、先輩方の思いを受け継いできた重みが感じられた。

先生はこの講演のなかで、最後に守るべきものとして、神道的文化伝統を回復させねばならないと説かれ、最後に「守るべきものを守る気概こそ神道と一致する」との言葉を以て、この講演の納めとされた。本質を突き詰めて考えることは、厳しいことではあろうが、稲葉先生が「危機意識をもたねば正論は出て来ない」と述べられた言葉を踏まえ、狂者の進取、または狷者の不為の心を以て、国体護持について深く考えて行きたいと思う。

岡田神社 権禰宜 緒方翔馬

第4回役員・支部委員会

 

平成26年7月4日福岡県護国神社にて第4回役員・支部委員会が行われた。久富貴文(三部会会長)議長のもと愈々来月に迫る第四十二回神道青年九州地区協議会研修会・第四十回九州各県神道青年親善野球大会の申送りを行い満場一致で議案可決された。当番県である事は元より皆がオモテナシの精神を忘れず、会の無事成功を祈り滞りなく閉会した。

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