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第二回教養研修会

去る、平成26年12月20日、福岡県護国神社において第二回となる教養研修会「近現代における国体護持運動」が開かれた。講師に、皇學館大学現代日本社会学科教授の新田均先生をお迎えした。新田先生は、政治制度、政教関係を専門分野とし、様々な著書がある。正式参拝後、早速講演が始まった。最初の講演では皇室典範と皇統維持の危機について話された。皇位継承の問題は、男系が継承するという今までの歴史で不変であったルールを、現代では女系の天皇を容認しようとする人々がいることである。天皇は、古代の民の継承原理を体現し続けている世界で唯一の君主である。守るべきものは男系の血統であるが、庶民は中世以降の感覚である、武家の継承原理で生きている。つまり、庶民の家感覚で皇室の維持を考えてはいけない。神武天皇以下、今上天皇までの男系による継承が維持されてきたことの重みを考え感じるべきである。

次の講演では「教育再生実行会議」の答申から見える今後の日本の課題についての話をされた。また、三重県での例などを挙げ、具体的な活動内容などの話をされた。いじめの問題、教育委員会制度の在り方、これからの大学教育等の在り方について話された。今回の研修で御皇室の周辺で起きている問題を学び、様々な問題にどのように向き合い、解決していくか、又そのために我々青年神職は今、何を学び、何をしなければいけないかを一人一人が問題意識を持たなければならないと思った。また、祈りのプロである神職として、まずは皇室典範がうまくいくように祈ることが大切であると思う。

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筥崎宮  出仕 西原 究