去る2月15日、第11回福岡県神道青年会役員・支部委員会が篠崎八幡神社(第二部会持出し)にて開催された。
委員会終了後、野村證券株式会社 金融公共公益法人部 財務戦略課の塚嵜智志先生を講師としてお迎えし、神社を取り巻く環境変化、地域コミュニティにおける神社のあり方、法人としての管理・運営についてご講演いただいた。
国内環境の変化として、人口動態(人口減少及び少子高齢化、人口の都市集中化による消滅可能性自治体発生等)や、家族形態(核家族化→個、継承者不在等)、地域コミュニティでの関係(住宅シェルター化、孤立化等)が挙げられた。
それに伴い、神社界で起きている変化として、氏子・崇敬者等との関係(高齢化、世代間の承継が出来ていない等)、祭祀儀礼のあり方・考え方(直葬による葬儀の簡略等)、神社の維持管理に関する将来の支出の不安(自然災害、建物の経年劣化等)が挙げられた。
神社の存在・位置付けが変化していく中、このような国内環境変化は、宗教法人運営(中長期経営戦略、資産・財務管理)に大きな影響を与えている。
我々神職は、このような厳しい状況をしっかりと認識し、対応策を打ち出すことが喫緊の課題である。また、神社の機能を再考することにより「新しい神社像」を作り出していくことが必要である。
蒲生八幡神社 禰宜 髙山 定次