カテゴリー別アーカイブ: 県の活動

平成三十年度 神道行法禊錬成研修会

去る平成三十年六月二十八日、道彦に飯盛神社の野上講師、助彦に太宰府天満宮の松尾講師をお迎えし、神道行法禊錬成研修会が開催された。まずは風治八幡宮で正式参拝を行い、宇都宮禰宜より御講話を頂戴した。その後、座学形式で禊祓行事次第及び所作、鎮魂(魂振)行事次第及び所作を学んだ。鎮魂には「魂を高める/鎮める」という二つの対照的な意味があり、同時に両方を

することはなかなか難しいことだと感じた。また、布瑠部神業の所作では息の仕方が非常に重要であり、腹式呼吸で大きく深呼吸することが大切であると学んだ。

昼食にお粥を頂いた後は、津野今川河川へと移り実際に川とプールに入水し禊を行った。入水の直前には急に強い雨が降り始めたが、これにより身も心もより一層清めることが出来たのではないかと思う。また、予め地元住民の方々が河川周辺の草刈りやプール掃除をして下さっていたおかげで、清々しい気持ちで禊を行うことが出来た。

初夏とはいえ、禊場は山の中で雨も降り少し肌寒かったが、担当第二部会の皆様の御尽力と共に、地元の方々の温かさを感じる研修会となった。

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太宰府天満宮 主典 磐梨眞穂

平成三十年度 第三十五回福岡県神道青年会親善野球大会

去る五月三十日、第三十四回福岡県神道青年会親善野球大会が小郡市小郡運動公園野球場において開催された。

開会式を前にぱらついた小雨も上がり、選手宣誓では「ひとつ先の塁へ、そしてさらにもう一点」とのプラスワンの精神でプレーすることが宣言され、快晴のもと熱戦が繰り広げられた。

第一試合、第一部会vs第三部会は2対6で第三部会が、第二試合、第二部会vs太宰府チームは0対⒒で太宰府チームがそれぞれ勝利を収めた。決勝戦、第三部会vs太宰府チームの戦いは0対4で太宰府チームが勝利し、昨年に続き本年も太宰府チームの優勝で幕を閉じた。ちなみに決勝戦を前に行われた三位決定戦では第一部会が勝利を収めている。

終了後は「花立山温泉」にて疲れを癒やし、その後の懇親会では表彰式も行われた。互いの健闘を称え労をねぎらい、各々来年のさらなる活躍を誓い、親睦を深めた夜となった。

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櫛田神社 権禰宜 岩切一真

平成三十年度 朝倉支部復旧状況の視察について

朝倉支部復旧状況の視察について

九州北部豪雨より約1年が経過しているが、未だに現状が把握できていない神社が多数残っている。今回朝倉支部より依頼を受け、被害報告書制作の為、被害を受けた支部内の神社、それに伴う施設・参道等の現状を5月8・9・11日の3日間、班に分かれて調査した。

実際に足を運ぶと、復興の目処が立っていない場所も多く、目を覆いたくなる程の被害神社も多数所在した。

黒川地区の一部では神社は奇跡的に残ったが、氏子地区全体が流された悲惨な地区も見受けられた。熱心な崇敬者が多く、神事の度に避難所から上がって奉仕しているが、いつまで可能なのか不安を抱えている。高齢者がほとんどで今後戻る見込みも立っていない地区もあるという。氏子が戻らなかった場合、誰が社殿を守るのか、もしくは合祀するのか、合祀後の社殿は解体か、費用はどうするか、などの課題は挙げれば切りがない。年々人口減少の地区で       あるが、ここまで急激の減少は想定外だ。人がいなければ、当然祭典もできない。

朝倉支部長がお務めの文字社は全て流され、更地になっており、隣接の自宅も甚大な被害を受けている。現在杷木地区の一部は住民が住めるような状況ではなく、避難所生活を余儀なくされる方も多い。

また土砂の運搬は完全ではなく、川が浅くなっている為、また昨年のような豪雨となれば更なる被害も予想され、不安は続く。

予測技術が発達した現在でも異常気象はいつ、どこで発生するかわからない。私達も常に危機意識を持ち、災害時、奉務神社周辺の避難場所やその経路など把握し、万一の時に備えておければならない。被災神社、氏子の皆様の1日も早い復興を願いつつ、これからも若い私達神道青年会が出来ることを探していきたい。

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福岡縣護国神社 権禰宜 内藤 尚武