第2回 教養研修会
日時:令和4年3月29日(火)/14時~
場所:八仙閣 本店
タイトル
「地方創生から見る神社仏閣の役割」
~デジタル化・SNSの可能性~
第1講
【講師】
株式会社フリーランス取締役
Monkey Child Products代表
後藤 暢子先生
【感想】
「新たな資本主義」として、面白法人カヤックが提唱する「地域資本主義」、株式会社COTENが提唱する「ポスト資本主義」が挙げられます。そして福岡からSDGsより大きな視点で捉える「One Health」がはじまります。「One Health」とは平成5年(1993年)に開催された世界獣医師会世界大会で採択された「人と動物の共通感染症の防疫推進や人と動物の絆を確立するとともに平和な社会発展と環境保全に努める」という理念であります。
神社仏閣は地域の人々に「新たな資本主義」の視点で本来の教えを改めて説いていくことが地方創生の活力となります。その手段は歴史と共に変化しますが、目的は伝えるということに変わりありません。こだわりも大切ではありますが目的達成の為にはオンライン・オフラインどちらも大切にして教化していく必要があると考えられます。
また、既存の資本主義に違和感を唱え、経済資本を主軸としない生き方を幸福だと感じる人が増えてきているそうです。それらに伴い目先の利益や人の動きに捉われることなく、人として生を受けたことに感謝し、命を戴くことへの意見を問う神道や仏教こそこれから再注目されていくと考えられています。我々は斯界の一員として為すべきことを今一度再考し地方創生の為より一層尽力せねばならないと考えます。(若松恵比須神社 権禰宜 川浪雅英)
第2講
【講師】
樋渡社中株式会社代表取締役社長
樋渡 啓祐先生
【感想】
前佐賀県武雄市長として、さまざまな前例のないインパクトある政策に取り組まれ、武雄市を一躍全国区にのし上げたことで評価された方であります。いわゆる「TSUTAYA図書館」の報道時は、個人的にも印象に残っており、現在では全国的に図書館の在り方について問題提起の機会となっているそのはじまりに携わった人物の講演ということで非常に興味深く受講させていただきました。
守りを重視して生きている個人としては、失敗例から失敗しないように学ぶことが多いのですが、攻めを重視し、成功を得るには失敗例から学ぶことは何もなく、成功例からこそ学べという姿勢には、時には思考を切り替える必要性を考えさせられました。
また、SNSの戦略に於いては、予定調和を破壊し如何に求められることをおこなえるか、ならびに、体験型の企画など、目にした方が足を運んだ際に何かできる形式を設けることの重要性をご教示いただきました。
そして、言わずもがな、保守を重んじるべきことが多岐にわたる斯界でありますが、近年の海外での日本酒の評価上昇を例えに、時代・環境に合わせて外枠を変えることで、本質はそのままに各課題と渡り合え得る可能性を示唆いただきました。
ユーモアに富みたいへん惹き付けられた本研修で学んだ、人々に注目していただくための情報発信の技術や、思考法などを己が環境に落とし込んで活かしていきたいと思います。(戸上神社 禰宜 是則宗秀)
※講師の方々は講演のときのみ、また集合写真撮影時のみマスクを外しています。
【会長挨拶】
【第1講】
【第2講】
【集合写真】
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