神職取材ー宗像大社 黒神ー
・宗像大社だからこそ経験できたと思うことはありますか?
宗像国際環境会議という大きなプロジェクトがあり、自然環境を守るために我々神職も活動させていただいております。その中で前環境事務次官の中井徳太郎様を始めとした環境問題のプロの方々や、神道に関する小説の出筆や神社の魅力を発信されている歌手の相川七瀬様など、様々な分野のスペシャリストの方とご一緒させていただき、大変貴重な経験になっています。
・沖ノ島でのご奉仕について教えてください
沖ノ島では毎日、早朝から海に入って禊を行い、本殿にて日供祭を執り行います。
本殿の前に行くと周囲の音が一切消えて、普段では感じることのできない神聖な空間がそこにはあります。両側はとても大きな巨岩に挟まれていて、古代の人々は社殿を建てるのではなく、自然のありのままの状態で確かにそこに神様を感じ、祭壇を立てお祭りを行っていたというのが分かる気がします。
私たち神職は、神道の祭祀の起源ともいえる形が残るこの御神域を大切に守り、これからも未来に繋いでいくことが使命だと思っています。
(宗像大社 権禰宜 黒神)
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